能の演目・・・
能の演目の数は流派によって多少違いはありますが、観世流では210番余りです。それらは着眼点によって様々に分類分けすることができますが、最も一般的な分類として、“上演順”というスタイルが挙げられます。
これはシテの役柄的性格から、その上演順にちなんで分類分けされた形です。現在ではあまりありませんが、以前は能は必ず五番立てで上演されていました。それに基づいてほぼ全ての演目を、初番目物から五番目物まで分類することが出来ます。
そしてこれはただ単に上演順というだけではなく、例えば『脇能だから颯爽と』『鬘物だからしっとりと』というように、演技者が能を舞う上での指針の一つともなっています。
能の演目2へ続く…