能楽師
「武田宗典」について

About

柔らかくしなやかな水のように、像のないものを像づくる能楽師 武田宗典。
能は人の願いであり、想いであり、喜怒哀楽なる心を伝える芸能であるとともに、
観る人たちへ寿福増長をもたらす芸能でもある。
そのような能を、国や言語の垣根も越えて広く深くお届けしたい。
だからこそ、表現方法をクリエイティブしながら、自己に向き合い、人を想い、祈り、宿し、舞う。
それが、武田宗典という能楽師。

Takeda Munenori, a Noh performer who shapes the formless like soft and supple water.
Noh is an art that conveys human desires, emotions, and the sentiments of joy, anger, sorrow, and pleasure. It is also a performing art that brings longevity and happiness to those who watch it.
I wish to deliver this profound and timeless art beyond the barriers of countries and languages,
reaching out to a broader audience. For this reason, I continually explore creative expressions,
facing myself, contemplating others, praying, and embodying these elements in my dance.
This is the essence of Takeda Munenori as a Noh performer.

ご挨拶

武田宗典 Takeda munenori

能楽師 観世流シテ方

観世流能楽師・武田宗典のホームページにようこそお越し下さいました。『そもそも、芸能とは、諸人の心を和らげて、上下の感をなさんこと、寿福増長の基、遐齢延年の法なるべし』能の創始者である世阿弥は、身分や立場を問わず、等しく楽しむことが出来るものこそが能であり、それを享受することで、心身の健康を保ち、寿命を延ばすことが出来るものであると説いています。私は能楽師の家に生まれ、幼少よりこの舞台に立って参りましたが、青年期にこの言葉に出会って以来、世阿弥のこの言葉こそが自分の進むべき道だと信じて、斯道に邁進して参りました。能は観る事に加え、それを実際に体験・稽古することで、その奥深さや楽しさを強く感じて頂ける芸能です。それを多くの方に実感して頂きたくて、こうして自分の窓口となるホームページを作成致しました。年間約100回の舞台に立ち、通算1000回を超える能楽講座を国内外で行ってきた自分が、満を持してご提供する特別な体験を、どうか心行くまでお楽しみ下さいませ。『寝てしまったらどうしよう…』『わからないのはマズいんじゃないか…』多くの方が抱えるそんな不安を解消させて頂くのが私の使命です。舞台・講座・お稽古にお越しの際は、そんな固定概念を取り払って、どうぞリラックスしてご参加下さいませ。皆様とお会いする特別な時間を、私も楽しみにお待ちしています。そして、これから素敵な御縁が広がっていきますように…

Youtube動画「能楽師 観世流 武田宗典」
Youtube動画「新上五島町20周年記念 “羽衣”」
Youtube動画「agrume ×武田宗典」
Youtube動画 日比谷野外能「高砂 / 羽衣 / 石橋」武田宗典【NOH in Hibiya】Open-air NOH | Munenori Takeda」

経歴

  • 1月20日生まれ・東京都在住
  • 早稲田大学 第一文学部 演劇専修卒
  • 能楽師観世流シテ方準職分 公益社団法人能楽協会会員
  • 重要無形文化財総合指定保持者
  • 一般社団法人観世会 理事
  • 観世流シテ方職分武田宗和の長男
    父及び二十六世観世宗家・観世清和に師事
  • 2008年より能楽体験講座「謡サロン」主宰
  • 2017年「武田宗典之会」発足

主な舞台歴

1980年 2歳11ヶ月にて「鞍馬天狗」花見にて初舞台
1988年 10歳にて初シテ(主役)「菊慈童」を勤める。
2002年 「翁」にて千歳を披く
2007年 「石橋」を披く
2010年 「乱」を披く
2012年 初の単独自主公演にて「道成寺」を披く。
2017年 自主公演『武田宗典之会』を発足。
2021年 花影会において「翁」を勤める。
自主公演にて「屋島 弓流」を勤める。
2022年 自主公演にて「融 十三段之舞」を勤める。
2023年 自主公演にて「安宅 勧進帳 瀧流之伝」を勤める。
2024年 東京・町田簗田寺薪能にて「敦盛 」を勤める。
ツナグの森主宰、養老の森10周年記念公演にて「養老」を勤める。

年間100公演ほどの舞台を勤め、うち5番ほどのシテ(主役)を勤める。

海外・特殊公演

日中国交正常化30周年記念及び日中国交正常化35周年記念事業(外務省)にて北京公演に参加。同じく外務省からの要請による「ロシアにおける日本文化フェスティバル2003」において、モスクワのボリショイ劇場・サンクトペテルブルグのマリンスキー劇場の舞台に立つ。

2009年 ミラノ市・トリノ市の招聘により三響会海外公演に参加、シテを勤める。
2009年

1月

法政大学の依頼によりサンフランシスコにて能の講演。

2013年

6月

シアトル・バンクーバーにて自主企画の能楽ワークショップ公演を開催。劇場公演・子供向け公演含め、計11公演を行う。

2014年

9月

シアトル・アクトシアターにて、能と現代オペラの二部作競演「Tomoe&Yoshinaka」を企画。両作品で主演を果たす。会場はその年初の満席となり、この公演の模様は現地誌「Seattle Times」をはじめ、多くのメディアで大々的に取り上げられた。

2015年

1月

奈良県・NHK奈良主催の『KASUGA RYUJIN「能 春日龍神」~幽玄 × デジタル~』において、能の舞と現代アート映像をコラボレーションさせる企画に挑戦。好評を博す。3月に奈良局内で放送後、近畿地方全域で5月に再放送された。

2月

Maui Art & Cultural Center及びハワイ大学の招聘により、マウイ・ホノルルで能楽のワークショップ公演を開催。現地の学生に能楽の指導も行う。

2017年

9月

フランス・ナント市における日仏友好公演に参加。

2018年

9月

フランス・ベルサイユ宮殿で行われた、日仏友好160年記念公演 – 能×3D映像『YUGEN 幽玄』に参加。

11月

イギリス・エディンバラ大学の招聘により能楽ワークショップを開催。

2019年

7月

文化庁・東京アート&ライブシティ主催による、能とクラシック音楽のコラボレーション公演「はごろも~銀座の飛翔」において天人(シテ)を勤める。

11月

外務省後援の元、エディンバラ大学・グラスゴー大学・スターリング大学・ロンドン王立ホロウェイ大学にて能楽ワークショップを開催。

2021年

9月

一般社団法人EXTRAD主催公演において、初心者向けの試作能「桃太郎」を上演。脚本・演出・主演を手掛けた。

2022年

2月

文化庁・東京アート&ライブシティ主催による、能とクラシック音楽のコラボレーション公演「ADACHIGAHARA~銀座の地下に鬼が棲む」において鬼女(シテ)を勤める。

4月

日比谷フェスティバルにおいて、ミッドタウン日比谷敷地内の屋外特設舞台において「敦盛」のシテを勤める。

2024年

1月

文化庁・東京アート&ライブシティ主催による、能とクラシック音楽のコラボレーション公演「天鼓 I love Music」においてシテを勤める。

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