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2013年4月 インタビュー

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Q 3回目になる今回は4月に開催されるイベントからお聞きします。

   2つあるそうですがどんなイベントですか。

A ひとつは4月27日(土)開催の『あきらけく』というイベントです。

   青江さんというお坊さんが住職を務められているりょく泉寺せんじで開催されます。

【お蔭様をもちまして全席完売いたしました。】

Q 『あきらけく』って聞きなれませんがどういう意味ですか。

A このような意味だったかと思います。

                            (1)あかるく澄んでいる。清らかだ。曇りがない。
                            (2)はっきりしている。明白である。
                            (3)物事道理がわかっている。賢明だ。

Q どんなことをするイベントですか。

A 照明に関するイベントで古(いにしえ)の照明と現代照明の違いを見せる小さなイベント

   です。

Q ここで宗典さんは何を舞われるのですか。

A「敦盛」のクセとキリを舞いますが、クセを舞う時は古(いにしえ)の照明を当てて舞い、

   キリを舞う時は現代照明を当てます。

Q へぇ~ どんな感じか観たいですねぇ。

   もうひとつのイベントはどんなものですか。

A 4月29日(月)開催で『向源こうげん』というイベントです。

   品川にある常行寺で行われます。

   こちらは地域の文化イベントで、周辺にあるお寺や神社を会場にさまざまなパフォーマンスが行われます。

   例えば 天台声明・能・お寺ご飯・ヨーガ・座禅・DJライブ・お寺で囲碁・台湾のお茶

   を楽しむ 等々。

Q ここでは何を舞われますか。

A 「羽衣」を装束を着けて舞います。 3年前に奈良の本門寺の本堂でも舞った経験があります。その時は袴姿でしたが今回は装束を着けます。

Q 今、挙げられた中にあった「お寺ごはん」というのは何ですか。

A 青江さんが出版された本のタイトルですが 精進料理のことです。

   イベントの中で話されます。

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Q では次に大阪のお稽古について伺います。

   東京と大阪では何か違いがありますか。

A お弟子さんお一人お一人は何も違わないのですが、お稽古場の雰囲気は全く違いますね。東京はお一人お一人と稽古日を決めてお稽古するので、お弟子さん同士が顔を合わすことが少ないです。 一方大阪は私の都合で二日間に集中してお稽古するので、いつもお弟子さん同士が顔を合わせ仲間意識があるように思います。どちらにもそれぞれの良さがあります。

Q 大阪はここ天満宮の前の朝陽会館でお稽古させていただいていますが、東京はどちらでお稽古されていますか。

A 新宿御苑前にある喜多流の方のお稽古場をお借りしています。自宅からも近いので・・

Q そもそも東京の能楽師さんが大阪でお稽古を始められたきっかけは何ですか。

A 10年前だったと思いますが、大阪で開催されたワークショップのイベントに来た時に、 イベント終了後お稽古を始めたいという方がおられ始めたのがきっかけです。でもその時はしばらくして中断しました。その後再度イベントで来た際 お二方からお稽古を始めたいとお申し出がありましたため、再開して現在に至っています。

Q 「謡サロン」はその時に始められたのですか。

A いえ しばらくはお稽古だけで来ていましたが、もっと多くの人に能に興味を持っていた

   だきたい、でも一般の人にはいきなり能の舞台はハードルが高いかな。能を生活の中に

   ちょっとでも取り入れていただくためにはどうすればいいのか考えた結果がこのワーク

   ショップでした。

   『謡サロン』は6年間続いています。今では東京でも九州でも始めました、6月には

   アメリカのシアトルとカナダのバンクーバーでも行います。

Q 謡サロンは今と同じような形で続けて行かれるおつもりですか。

A 形は変わっていくかもしれませんが続けて行きたいと思っています。この『謡サロン』

   に参加された方が本舞台に足を運んで下さったり、謡や仕舞を習ってみたいと思っていただけたら嬉しいです。

今日はありがとうございました。イベントの成功をお祈りしています。

(インタビュアー:木村きらら)