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第10回記念 七拾七年会 狂言解説文

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「節分」(20日)
夫が出雲の大社へ行き、一晩留守を預かった妻。戸締まりをし、留守番をしています。
一方その頃、蓬莱の島の鬼は「今夜日本では節分と言って豆をまいて年を越すと聞いたので、その豆を拾って食べよう」と日本へ渡ります。旅をしてきた鬼はお腹が減ってしまい人家を探していると灯りのついた家を見付けます。その家こそ夫が留守の妻の家でした。隣の者だと嘘をつき、戸を開けさせます。驚いた妻は鬼を追い出そうとしますが…。
日本の節分。鬼から見たらこんな風に見えているのかもしれません。

 

「惣八」(22日)
有徳人(お金持ち)が出家(お坊さん)と料理人を抱えようと高札を出します。そこへ、近い頃まで料理人だった出家と以前は出家だった料理人が抱えられます。有徳人は出家にお経を高らかに読みなさいと経文を。料理人には鯛と鯉を料理しなさいと命じ、奥へ入ります。
お経を一字も読めない出家。鯛と鯉の違いすらわからない料理人。
困り果てた二人は…。

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